あなたは『この人に降りかかる不幸は全部自分が身代わりになろう、って思ってる』柳蓮二くんを幸せにしてあげてください。 http://shindanmaker.com/474708





口にした瞬間、やってしまった、と後悔した。中学生の時分で告げるにはあまりに重い台詞だった。案の定彼女はぽかんと口を半開きにして俺の目を見ている。その表情には困惑すら見受けられない。と思っていたらその頬はみるみるうちに赤く染まっていき、俺の重たい台詞をどう解釈したのか歴然、というくらいの見事な茹でダコになってしまった。方向性としては決して間違ってはいなかったが、それ以前にまず手段を間違えてしまったので大変居心地が悪い。すまない忘れてくれ、と謝罪しようとするが用意した言葉は「す」まで言ったところで遮られる。「あ、あの、それって」「な、なんだ」「……プロポーズ、です、か」「………………そうだ」「……嬉しい、です…………」まあ何と言うか、結果オーライというやつだった。


write:20141230

柳蓮二をハッピーエンドに誘導する!